YUKO no FORKSONG ga UTAITAII !!!!!!!

6.18

蘭が今年も花を咲かせた。
1年に一度だけ、約束していたように繊細な黄色い花が咲いた。去年の今頃を思い出す。

今日は、芝居のワークショップに行った。半分オーディションな場で、演出家にその場で評価され、ダメ出しされる。強豪と嫌でも比べられる。ライバルに、後輩に、マネージャーに、社長に見られる。傷に塩をぬりにいく。強制的に自分のダメさと嫌でも向き合うことになる。行く前は登校拒否児のような気分になる。もういい、恥かきにいこっ!と振り切って行くと、意外と少し楽しめたりする。コツは自分に期待しないことなのかもしれない。
いや、もっと気楽にやんなよ、本末転倒だよ、楽しむためにやる芝居でしょ? なに生真面目に正解ばっか出そうとしてんのよ。結果なんていいじゃない、怒られたって、バカと思われたって、やりたいようにおやんなさいよ 今更捨てるもんなどないでしょーよ、と毎度の葛藤。

最近 手がFの形にできてなくても 多少音が変でも強行突破で繋ぐよう頑張ってる。でもなかなかうまくいかない。音が大きくなるのが嫌で撫でるように弾いている。下から上に弾くのが面倒だから 結局 上から下にばかり。自分自身の自信のなさと相まってるよなぁー。

もう一曲、何にするか考えてるけど なかなかこれというものがない。やりたい曲と、時間内に今の技術でできる内容と冷静に判断せねば。そもそもできる余裕すらない気がする。だんだん、良い曲ほど恥ずかしい気持ちに。愛燦燦は憧れるけど、きっと今の私にはまだ早い。自己陶酔した間抜け面が思い浮かぶ。しかしその間抜け面こそ 何も技術のない自分が人に見せられるものではないかとも思う。いや、見せるとかそんなことよりシンプルにやりたいやつやればいいのか

7.1

6月半ばから今日まで出演してた映画が上映されていた。普段は出演した作品は観る方だ。ダメなところを客観視するためにも。でもこの作品は試写以来まともに観ていない。作品自体は数年かけて苦労してやっとできた思入れのあるものだ。監督の野心と作家性に富んだ面白いものだとも思う。
ただ、作品の中の自分は良くない。あの頃の色々も思い出したくない。
今回もちゃんとスクリーンで観れなかった。
曇天のような気分が続いた。情けない。

そんな中でも、何人か、好きな人たちが見にきてくれて、とても嬉しかった。私自身が映画を観てないことを申し訳なく思ったが どうしてもダメだった。
過去を過去として 微笑ましく思えるくらい風化したら観れるかな。あーばかだったけどかわいいなぁと思えたら。


ギターは バタバタして ここのところおざなりになっている。
ただ時間が過ぎていく。
雨は気分とシンクロして落ち着く。

7.9

予定してたピクニックが大雨。矢野君のお宅でパーティした。
雨だがギターは持っていく。
まだ仲良くなれないけど私はこのギターが好きだ。たまに優しくて意思のある良い音がする。
仲間と美味しいもの食べて 話して、笑った。
あずあずさんと話せて嬉しかった。

こっそりと 隅っこで デッシュちゃんと少しだけギターを練習した。みんなの前ではとても披露できない出来栄えに 焦る。ダメすぎる。恥ずかしい。まだまだ人に見せられない。
上映も終わったし、いよいよ本腰いれてやらねば。


7.15

一回り以上歳下の女優さんとごはんを食べた。
しっかり話すのは今日が初めて。
以前 芝居のワークショップで 彼女と親子役をやった。その時彼女は自己紹介でポンヌフの恋人という映画のひとコマをフランス語で話す、という芸をやった。つたないフランス語と澄んだ声がとても印象に残っている。大好きな映画でもあったからだ。その後 偶然 知人のライブで再会した。彼女は私の出演している映画を観に来てくれた。わざわざ感想を送ってくれた。それが嬉しくて食事に誘った。若い女の子を誘うおじさんみたいにドキドキして吉祥寺へ。25歳の女の子と2人きりで間がもつだろうか。
彼女は打合せてもいないのにクラッシックギターを持ってやってきた。その偶然がとても嬉しかった。ギター話に花が咲く。どんな曲やる?どんなペースで?どんなふうに弾く?練習はどのくらい?  ピック使う?
彼女も 誰にも教わらず、なんとなくコードをなぞって弾いているらしい。
やっぱり行きますよ夜の井の頭公園。池のほとりで露わに戯れるカップルの横に陣取り それぞれが曲を披露する。クラッシックギターは弦が柔らかくてとても弾きやすかった。音も私のよりまろやかなかんじ。彼女に 何か簡単な曲を教えてとリクエストしたら herという映画のmoonsongを教えてくれた。彼女の声、味があって本当に好きだ。夜の公園でギターを弾き、若い女の子とAKBを歌いはしゃぐおばさん、客観視するとさむいが、どうでもいい。恥とかそんなのより、2人で歌うことが嬉しい。下手でもなんでも、人前でも素面でも十分楽しい!そして もう一曲は これに決めた。
みなみちゃんありがとう。

7.17

もう一曲、歌うのはこれだ。
以下、翻訳のサイトから拝借しました。
The Moon Song  (Karen O)
I'm lying on the moon
My dear, I'll be there soon
It's a quiet starry place
Times we're swallowed up
In space we're here a million miles away
There's things I wish I knew
There's no thing I keep from you
It's a dark and shiny place
But with you my dear
I'm safe and we're a million miles away
We're lying on the moon
It's a perfect afternoon
Your shadow follows me all day
Making sure I'm okay and
We're a million miles away
こうやって月の上に寝転んでる
ねえ,すぐにそこへ行くからね
ここは静かで星がキレイ
時間の中に埋もれたまま
遥か遠くの宇宙のはてに
今はこうして2人でいる
もっと前にわかってたら
そう思うこともあるけれど
隠してることはひとつもないよ
光の当たらない場所もあるけど
まぶしく輝いている場所もある
だけど一緒にいられれば
不安なんかなくなるから
遥か遠くの宇宙のはてに
こうして2人でいられるよ
こうやって月の上に寝転んでる
最高の昼下がり
あなたの影が一日ずっと
後ろからついてきて
ちゃんと自分を守っていてくれる
だから遥か遠くの宇宙のはてに
こうして2人でいられるよ
「her」という映画は 人工知能と恋に落ちる男の話だ。
この歌、砂糖に蜂蜜かけたくらい甘い。実際のシーンは 大好きなフォアキンフェニックスとスカーレットヨハンソンがウクレレでデュエットしている。とてもロマンチックな曲なのです。
恋するフォーチュンとこれかー。自分で決めたのに頭ん中お花畑ですか、とツッコミを入れたくなるな 。
選曲にめっちゃ自信がなくなってくる。
でも歌いたいのでやる。なぜこの曲なのか考えながら。

 

7.18

なんとなく思いつきでmoonsongのストロークでそのままフォーチュンをやったら コードが同じこともあり しっくりまとまった。
一気に曲らしくなった。つまらないかしら。
しかし選択の余地はない。これしかできないんだから。
嬉しくなって これでやろうと決める。
まだFでまごつく。まだまだ先は長い。

7.20

声が小さい、人前で異常に緊張し、手が震える、声が震える。夕方になると 頭から血の気が引き、冷汗が出て、手に力が入らなくなる。頭が働かなくなり、ぐったりする。食後、猛烈な眠気に襲われ、何もかも放ったらかして寝落ち。毎回ではないけど、日常。
ここ数年悩みだった。予想できないのが辛い。健康診断は異常なし、でも明らかにおかしいと思ってた。
諦めずに調べたら やっと機能性低血糖症、および炭水化物不耐性に行き着いた。
炭水化物を食べると急激に血糖値が上がり、それを抑制するため大量にインスリンが出て、血糖値が急降下。消化もうまくできない。今まで それを繰返していたのだ。
炭水化物、大好物。炭水化物だけで生活できるくらい好き。パンも米もクッキーもケーキもパスタも。カレーも餃子の皮も美味しいものは大抵炭水化物だ。
つまり片想いなんです。炭水化物にふられたんです。子供の頃には既に。いやー。だるいだるいと思ってたよ。40年して、やっと解決の糸口が掴めた。
今日から2週間 炭水化物カット。体調良くなれば 黒決定。

7.21

1日、炭水化物抜いただけで 顔つきが変わった。  何がというわけではないがアクが取れたかんじ。低血糖の貧血みたいな発作はなし。
夜  頭痛。
ギターが前より更に下手になった。手に力が入らず、細かい動きができない。声が前に出ない。
パーキンソン病だった祖父を思い出した。
自分もそうなったらと不安が募る。
祖父に会いたい。
Y君 何も文句言わず 話を聞いてくれる。
めんどくさかろう。
moonsongは照れ臭く正面から挑めずふにゃふにゃ歌う。

7.23

15年来の親友に会う。
頻繁に会わないので つまりスペシャルデート。
彼女に赤ちゃんができた時、その子にしょうもない嫉妬をし拗ねてた過去も遠い昔のこと。
娘さんも早小学生。子育ても落ちつき、こうしてまた会えるようになった。
彼女は、私の偏った健康オタク遍歴の数々を知っている。今回の炭水化物も、今度はそこ攻めるのね、と笑って聞いてくれる。
彼女は いつもきりっとしている。冷静で、誰とでも対等に話す。会わない間、PTA会長してたんだって。ひゃー、なんだか大人。
彼女が アレハンドロGイニャリトゥ監督の 「バードマン」を 10年ぶりくらいに良かった作品だと言う。
バードマン、私は未見。曰く付きの作品だ。
仲良しの監督は 全然受け付けなかったと言ってた。少し前、オーディション落ちてやきもきしてY君と喧嘩してたとき、Y君が観て 色んなことたくさん考えたと言ってた。
バードマン。ヒーロー映画で一発当てた俳優が歳をとり、落ち目になり、再起をかけ舞台を立ち上げる。  なんとなく 観たら落ち込みそうで避けていた。
今観るタイミングだなと思った。