家族写真を撮った日

初めての撮影は、大阪で家人と二人だった。1時間ほど話をしながら、カメラマン伊東さんとゆっくりした時間をすごしながらだった。カメラに映るのが苦手で恥ずかしがり屋さんの家人は中々、自然な表情を出せず少し苦戦していた。そんなことから始まった家族写真。それは5年前だった。お腹には長女が芽吹いたところぐらいだったので、2人ではない気もするが最後の2人写真だ。そこから転勤があり、年一度(今は複数回かもしれない)、伊東さんが東京で撮影会をするタイミングにあわせて、撮影をしてきた。学芸大学駅前のmonogramでの撮影は、人気があって所要時間も短い。今回は伊東さんがせわしくないように、少し予約をセーブしたと言っていた。なので「家族写真」について会話ができた。伊東さんは、すべてのカメラマンは、一部を家族写真撮影に投ずるべきだと優しく言っていた。ぬくもりやつながりが捕えきれなく感じられる昨今なので、写真を撮るという活動によって立ち止まり、何かを思い直し、未来と過去を結ぶといった意味ではと思った。かくゆう私たちも、家族写真撮影は大事な年間行事だ。休みの調整、床屋にゆく、洋服を買い鏡の前で衣装合わせする、そして楽しみにしている。長女も少し意味がわかってきていて、3人で撮影場を目指し、国道をゆく。長男はみんなとお出かけでうれしいのと、眠いやお腹すいたと闘っている。今回のコースはてんこ盛り。学芸大学駅行ったならばと、マッターホーンの季節限定のモカソフトを家人念願で食らう。商店街そばの店を散策し、スカーフも買っていた。代官山蔦屋や代官山を散策し、バックや靴を買った。桜新町駅に近くの蕎麦屋「ますだ」で美味しいお蕎麦を頂く。同駅にある長谷川町子記念館まで行き、グラスを買う。最後は川崎市民ミュージアムで「かこさとしのひみつ展」へ行き、国道を通って家に帰った。こんなデリシャスな一日を過ごそうという意気込みも家族写真撮影のおかげである。思い出を沢山もって、天国のドアをたたこう。