顔をかけるようになった

友達のアーティストの絵画教室へ先月より行きはじめた。デッサンを教えてもらっている。自分の画力を信じたことは一度もないが、左利きを右利きに矯正した幼き頃の親の判断は、いいと思っていない。不器用の温床になったのではないかとほんのちょびっと思った日もあった。父母で何がよくて右利きなのかも議論されてた記憶も少し残っている。野球は内野手のほとんどが右利きじゃないと逆手になってしまうため、効率上、左投げはピッチャーとファーストしか内野手にはいないが、親の論理は、そういった左利きのデメリットはあるが右利きにはそういうものが一切ない、もあったような。なるべく「ノーマル」に育てたいという特に母親の考えが出た処置だったと思える。道具もほとんど右用にできていることも今まで以上に多かったと思うので、そういう煩わしさも親の心理としてはあったと思う。俺はお箸やラケット類の道具は左で、鉛筆や文房具系は右で、足は6対4で右の比率が高い。そして、絵はずっとふざけて左で描いている状態だった。今回、左利きの力を引き出し、左利きに戻って行くために遅ればせながら左でチャレンジしている。今の所、描きたいものが自分なりに描けているし、何より集中力が増すような気がしている。

そしてヒト変わって、娘。娘の絵といえば独創的なぐちゃぐちゃな絵だったが、急に3歳七ヶ月の目のある日、顔を描けるようになった。家人と驚き、その急な成長に喜んだ。それぞれの絵の成長記録を人は覚えておらず、いつの間にか大人になって絵を描くのをやめ、また絵を描くことを始める大人もいる。絵を描くことを続けていけそうな先生に会えた気がしています。