K I M O C H I

zazen boysの曲に「KIMOCHI」というイカした曲がある。KIMOCHIをどう表現したらいいか、とても難しいときがある。フィッシュマンズはよく「気分」という言葉を歌詞で使っていた。どちらも好きな言葉だ。伝達するのが難しいKIMOCHI。自分でコントロールするより先に辿り着くKIMOCHI。スチャダラーパーのライブは最後尾で壁に寄りかかって見ていた。雰囲気はとても良く、久々な中規模ライブに来れて、嬉しさも込み上げていたが、来るまでに会ったことや時に仕事のことも頭がよぎり、集中しきれていない自分がいた。DJせく山のセレクトも悪くなかったし、時より挟むMCは好きなテイストで、面白かった。前座のKASHIFもいいギター、これまたいいMCだった。そして3曲だけというのも俺にとってはグッときた。でもまだKIMOCHIの花は開かない。本編の幕が開く。Bスタイルでポーズを決めたMC3人がパーカーのフードかぶり&キャップルックで登場。かっこいいぜと思ったが、まだ2分咲きぐらいだった。知っている曲も幾つかあったが、ほとんど知らない曲をさらな気持ちでみていた。コール&レスポンスも積極的に参加。リキッドルームの音響担当達の表情も何回盗み見したり、関係者が集めるエリアの盛り上がりやどんなヒトたちなのかという興味もわき、たまに見た。BOSEの曲間MCは秀逸で、軽快でアッパーで面白く演者も観客もうまく乗せていく。プロだ。力があるなと思った。1曲1曲と階段を登るようにKIMOCHIは少しずつ花びらが開いていった。スペシャルゲストがego-wrappinだと分かり、出てきたとき、、ついに花は開いた。ミクロボーイとマクロガールの曲、あのギターのリフや歌声が響いた時に「うぁー」と素直に開いた。そのまま「今夜はブギーバック」がサービス披露され、最後の曲「いまがBEST」(曲名違うかも)ではみんなで「BEST」と連呼し、とても満足、いい興奮へのぼっていった。ミーハーなスチャダラパーファンだ笑 

俺はこれまでライブでは、KIMOCHIを常に出すタイプで、声を張り上げたり、踊ったり、叫んだり歌ったりしてきた。その時間が短かったのも自然な今で、それくらいの「好き」なのかもしれないし、年を取ったからもしれないし、仕事の余韻で汚されていたのかもしれない。次は矢沢永吉ライブ。スチャダラパーと似たような距離感だ。自分のKIMOCHIを知る臨床実験の場がライブハウスだ。