39歳、海へ

TUBEの「STOP IN THE SUMMER」が、サザンオールスターズの「真夏の果実」が、井上陽水の「少年時代」が、スピッツの「青い車」が、MIKEの「想い出の九十九里浜」が、プリンセスプリンセスの「世界で一番暑い夏」が、、、CARラジオから聞こえてきた。甲子園の歓声や熱気が、虫の声、風鈴の音色、カキ氷を研ぐオト、素麺をすするリズム音たちが耳に随時届く。扇風機の回転速度上昇、クーラーの持つ安心感、麦酒の欲求度MAX、夏祭りの郷愁、キャンプへの羨望、、、夏の極めつけは海です。海はしょっぱいし、人ごみ多くて実は不便だし、焼けるし、帰りはなんだか足取り重いし、学校ないし、花瓶もないし、、と思うけれど、全身で戯れる雄大なあそびだと思うのです。波は強い。海底はみえない(場合が多い)。よくみていると海は黒くて怖い。海にいるといつもサメが気になるのは俺だけか。海に浸かって大きなお風呂。海に潜って急に静かになる外界の音。カラダが解放されるような感覚に陥る。普段、五感よりも占いを信じてしまう現代っこの我ら。本当は、自然の子だった本能がどこかに隠されていると思うのが海など水中に入った時だ。「水中、それは苦しい」というバンドもいるが水中、それは本当に苦しい。海にいるヒトたちの表情はみんな嬉しそうだ。自身もきっと険しい都会にいるときの顔をしていない。もっと素の顔をしているちがいない。どんな「顔」なのか。これからも一層気にしていきたい。「顔」が物語る。そしていつか「背中」や「手」が物語る。そういうことが年を重ね、人と会うと分かってきた気がする。いい「顔」しているヒトはいいんだな、やっぱり。。

39歳で海へと、目標に掲げたきた37歳の頃がありました。今、ちゃんと海のそばに住み、海へよく行き、自分と向かい合って、これまでとこれからを想っているよ。