CDを売る

 

今、新宿にいる。これまで集めてきたCDの一部を67枚売る(買い取り待ち中)。300枚ぐらいをこれまでディスクユニオンに売ってきた。合計6、7万ぐらいの収入だ。引っ越しをすでに8回ほどしていて、引っ越す度に、CDや漫画、本は捨てられずいたのだが、遂にここ数年で手放すことにした。これまで売らなかったのは、持っているそういう類いは自分自身のような気がしていたのと、いつか誰かに全部あげたいと思っていた。一番は子どもにあげたいと思っていた。押し付けがましいのは百も承知。あげて捨てる権利もちゃんとあるから大丈夫。実家にそういった類いのものが全然ないのがとっても不満だった。他人から「親のビートルズ好きな影響で~」なんて聞くとイラっとしたもんだ。親父は阿波踊りの国の徳島県鳴門市出身で、阿波の踊りも小唄も心得ており、唄もまあまあうまい。が、おそらく母親がそういったものはいらないものと家に置かなかったんだと思う。それはないぜ~お母さんと今も思う。そういう余計なものがないとセカイはつまらないんだぜと耳元で言ってやりたい(遠いと聞いてくれなさそうだから)。売る前に、パソコンに落としたりしないで、一度流してアタマやココロに残すことにしている。アタマにダビングしているのだ。残念に思うくらいなら売らなくてもいいとも思うのだが、そもそもあまり聞かない時点で、もうお役目御免だし、元々好きだから持っているのである。なぜ売るのかといえば、少し身辺整理をしたい気持ち、リフレッシュですね、とレコードや草木など欲しいものに転換したいということで、はした金だが売っている。もったいないかもしれないがそれもまた、無駄が多くて自分らしいのでそういう納得方法で過ごしている。そしてまた数年後、聞きたくなる。懐かしいメロディや雰囲気はたまらない。俺はメランコリック星からきた、日本人です。