歩み寄る

6月が始まる。何もかもが6月になる。2017年はもう6ヶ月目だ。今年最初にたてていた目標は何だったか。立てないようにしていたと記憶しているが、ココロの中には目標らしきものはあった気がする。二人目の歩くんが生まれてくれることになっていた、寒い年始。どんな顔かもちろん分からず、お姉ちゃん・ひかりの様子も想像の域を出ない。4人での暮らしの指標はなく、ただ騒がしく忙しく、豊かになると思っていた。ビッグトピックスは生命の誕生だ。それによる自分たちの変化。友だちを大切にしようとも思っていた。友だちのことを見ていこうと思っていた。自分たちのまわりにいる、「セカイ」を大事にするべしとココロに誓っていた。そんな生活では、音楽を沢山聞こうと思っていた。茅ヶ崎の地産地消、景色、店、街、人、海、、味わおうと話していた。仕事を変えたいと考えていた。夏にサーフィンとお店をやってみたいと無邪気に夢見ていた。嫌なことも辛いこともあるかもしれないと小さな覚悟もしていた。十八番のイザコザもあるに違いとあきらめていた。恥ずかしいことや思わぬこともあるだろうと予見していた。バンドをもっとやりたいと言っていた。その5ヶ月前の俺は今、ココロに掲げた目標がいくつ現実となったのか知っている。「思う」ところから始まる。思わぬこともやってくるが、それは偶然と定め。自分が「思う」ことを自分なりに歩み寄ることで、手にしていく。失敗しながら軌道も変わっていく。誰かに評価してほしいわけではく、自分で幸せになりたいと漕いで行く。幸せになりたいことをもう隠さないでいいし、幸せになるために生まれてきたと言いたい。そしてそう言ってあげたい。空腹の後の美味しい食も、孤独で寂しい日々に出会った恋も、苦楽を乗り越えて一緒に感じ合う愛もみんな幸せな一瞬だ。そんな瞬間を大切に、歩み寄る実直さがエンジンとなって、未知の道を変えていく。ちゃんとみんな最後は死ぬ。いつかはわからないその時まで幸せを沢山感じれるよう、残り7ヶ月も歩み寄ろうと思う。