命短し○○せよ、乙女&男子!

二日目。歩の誕生日。歩は、12時前に生まれた。はじめましても涙はでず。一瞬しか会えないということだったので、声がけ頂いて、へーって感じでみたいたら、看護師さんに、写真とったりしてもいいんですよと言われた。ひかりを抱っこして、ひかりに歩だよと紹介したり、家人の術後の様子を見たりしたら、少し涙ぐんだが、生まれる前も一人目と違い、胸の高ぶりなどもだいぶ大袈裟な感じにならず、やんわりとしていた。顔見ても、キモチは変わりなくで、その感覚も不思議に思えつつ、感動を欲していたのかもしれない初めてよりも、違った感覚で歩をみていた。初対面のとき近くにいた見知らぬおばあちゃんも近づいていて、小さな声で「あらま〜」と言っていた。あまり歩けなさそうで、元気もない感じで数時間、そばに座っていたのを記憶していたから、吸い寄せられるように近づいてきたのが印象的だった。なんだか、そのお婆ちゃんと俺の感覚も近く、未来や希望を抱きしめて生まれてきた子に、尊さを感じ、もうすでに別人格なキモチになって感情移入の仕方が違う方に流れたように思う。その後、ベッドに居た、泣いていた歩を抱っこすると泣き止み、あっ・・また抱っこライフだわなんて思ったりしたとき、のぞいた顔をみて、その時にとても愛おしく思えた。無条件に、親子の間に、結ばれる縁を感じた。帰り道、夕暮れ商店街を自転車で駆け抜けた。色んなヒトの顔をみた、見ているようで見てない、ときより何かを思い出した、、いつもと違った時を通り抜けている感覚があった。

二日目も変わらず、ひかりとの暮らしは柔らかく、丁寧にすぎていった。この世はハートでできているといつも思っている。