好きな道、街、星を歩く

上野公園が最近のお気に入り。上野駅周辺はあまり好きではないけれど、公園は別世界。美術館や博物館、動物園もあって、年季の入ったミニ遊園地、大道芸、イベント、炊き出し、木々・・・。公園から東京芸術大学方面にぬけて、谷中墓地、西日暮里周辺、谷中銀座、根津神社、その間にある町並みが特に好き。空爆を受けなくてよかったと思う。一緒に行った友だちは、古き良きもの好き。好きな東京の駅、ベスト3は、浅草、日本橋、門前仲町とのこと。天ぷらや寿司の話も道中聞かせてもらう。池波正太郎「男の作法」に書かれていることを見栄ではなく、一つでも自分のものにしたいと考える。自分のことは自分ではわからないとも言うけれど、自分がどういう風に見られるているかは、だいたい見当がついてくるものだ。血統、エレガントさ、美しさ、格式などは無縁。着るものも食べる物も、そういった本道ではないものしかない。たまにそういったものを知りたいし、知るべきだと思う。その物差しがあってこその味わい方だと思うのだが、そういう類いへの劣等感以上に、自分の選んだ好きな物たちは、本物、本気を基軸にしていると思えている。街を歩き、行き交う老若男女や構える家々店店をみると、去来する思考。このまま、ずっと本道は歩けず、歩かず、らしさを追求しながら、自分や周りが豊かなキモチになれるように暮らしていきたい。最近、昔、対バンしていたkaeruさんの音源が発掘され、すごい頻度で聞いている。日の目にあたっていないその、アコーステッィクな歌とギターは、間違いなく、オリジナリティとクリエイティブさとポップな共感を持ち得た名曲で、その曲に出会えたことに、感謝している。いつかお会いして、お礼を伝えるつもりでいる。思い込みこそライフ。