サンデーイブニング

サンデーモーニングの実家からサンデーイブニングの四ッ谷に。四ッ谷をはじめ、山手線内にある、土日祝の雰囲気がとっても大好き。それは20年前くららいからずっと変わらない。実家からドライブする時もだいたい、お茶の水を中心に皇居外苑をよく選んでいた。ヒトがいない。ビルはこんなにそびえ立っているのに、街は休んでいる。なんだかホッとする。なぜかワクワクもする。楽しいことや嬉しいことが待っているキモチになる。試合の終わった後のグランド、祭りの終わった後の会場などともちかい。終われば内包され、慰められたり、次に向かったり。ひとりぼっちだったと思っていたときは、特に喧噪の終わった街がとかく好きだったし、今日の四ッ谷もそんな感じだった。四ッ谷では、豊田道倫さんが「U.F.O キャッチャー」という曲をやってくれた。『私は人間か、君は幻か、それでも飯を食わねばならぬ惨めさ』という歌詞に辿り着くまでのすべてが好きで、豊田道倫さんがやっていた「パラダイスガレージ」名義での作品達は、いっとき自分のバイブルだった。ライブもいつも迫力満点で、一人でも、アコギでも、パワーや凄みは桁違いだったので、時間の経過した豊田さんを見れるのは少しドキドキした。ライブハウスを少し懐かしみながら、独特の会話をフンダンに交えながら、歌う豊田さん。。変わってませんね。いいものは消えない。もうひとつの、お目当てアーティストのかもめのジョナサン。ギターも歌詞も美しい。構成やMCはかっこ良く、挑戦的。最近、一緒にスタジオに入った帰りのクルマで言っていた一言。「覚悟だけは誰にも負けたくないじゃないですか」静かな口調の中で言われた、その一言がリフレインする。今日初めて一人かもめのジョナサンを見て、覚悟で観衆を飲み込んでいる姿、「スーパーヌード」で演奏する姿に惹かれ、自分の中にまだまだやりたいことがあることを再確認した。