熊本はよかばい

連休を頂戴し、九州へ。旅の雰囲気に気持ちが馴染むまでには、少しばかり時間を要する。気持ちは高ぶっているが、普段のせせこましい感覚が脱ぎ捨てられず、自由さを忘れているからだと思われる。そして旅行と書かず、旅と書きたい、言いたい。綿密に予定をたてないように気をつけているが、せせこましさがココロにヘドロにように積もっていて、予定通りにいかないとイライラしたりもする。だいたいが好き。だいたいが一番難しい。余力があるのがだいたいだから、だいたいだと「もっと」君が出現する。「もっと」君の期待に応えると疲れるか後味が多少に苦くなる。その感覚を意識したのは、32歳ぐらいでいったときのフジロックか。全部じゃなくていいと知り、オトナの階段をそのとき登った気がした。この究極がスポーツ選手等の引退があるものの感覚なのか。将又、勘違いか。

熊本市には、20代前半で新宿disk union本館6Fで一緒に働いていた時からずっとお世話になっていた、いでにぃがいる。地震もあったし、ときより各所で飲み交わしてきた、いでにぃに会うのがこの旅の目的のひとつ。息子の奏作からも、ビデオレターをもらったこともあり、会いたいとずっと思っていた。いでにぃは4歳年上の兄貴。気持ちや行動が兄貴。俺は年下の友だちが多く、年上の友だちは数少ないから貴重な存在。オススメの餃子屋さんから始まり、いでにぃ開業のレコードショップ「peanuts record」にみんなでお菓子やお酒を買い込んで、DJ&DANCE。自分はロケットのような勢いで子どもに戻るような気持ちで、沢山はしゃいだ。そう、とっても楽しかった! 気持ちは小学校のときのような感覚。限りある時間であそぼうと思い、久々のこの感覚を胸に、酔っぱらって寝た。子ども時代や子ども自体が好きだ。オトナが子どもじみているのは違うと、糸井重里さんにバカにされそう笑(妄想)