強くて儚いもの

70年ちかく放映されているNHKのど自慢は、最近、たまにみると、涙で滲む。今日も見て、かなりそうなった(爆笑もしながら)。日曜日の昼時に、テレビをみて、涙で滲む幸せを感じた。なんで涙がでるのかというと、出演者の数々が、すれていない真っ直ぐさや優しさに溢れていると感じるからだ。そういうものをへらししてしまった自分や周りにすこし溜息もでる。年を重ね涙腺が緩んだ意識はない。昔から、よく泣いていたし、笑っていたし、怒っていたから、ずっと変わっていない(と思っている)。そして、緩んでもいいと思っている。若かれし時の、身体の動きっぷりや自意識の高さ、衝動、無茶な予定、無謀な企みなどはもう薄まった。とても寂しく感じている。20代からその、若気の至りが消えることを怖れていた。特に音楽には若気が必要だと感じていた。説明がつかないものを作る野蛮さは若さのエネルギーを使うのが最良だと考えていたからだ。徐々に、若さを失うことを理解し、違う感覚を見つけなければと思い、月日は経つ。周りにはそれを見つけたヒトが沢山いると思われる。ある側面の話をしているから、隙だらけの話だとわかっている。
感動することだけはあきない。若林がエッセイにて言っていた。今真っ盛りのオリンピックも甲子園もみな、スポーツを通して、メチャクチャ頑張った人たちが、見えないところで重ね、つまった想いや努力や悔しさや感謝の姿をみている。そういう眼差しを増やすことが自分の次に進むカギだと思っている