NUMBER GIRL

昨年末に、たまたま多摩美の学園祭で向井秀徳のライブを見た。年末年始は、DVDをいくつか買ってみながらのんびり過ごそうと考えた。そのDVDの中の一枚がNUMBER GIRL。時折Record屋などで聞こえてきたり、ZAZEN BOYSかっこいいなと思ったり、透明少女を口ずさんだりしていたけれど、あまり意識せず暮らしてきた。向井さんより田淵さんのほうが、昔ちょっと所以があり気になったりする存在だった。

とても今、気に入っています。

俺はだいたいのバンドが、アルバムのファースト・セカンドが好きであとは、アルバムではなく曲が好きとフェードアウトしていく傾向が強い。カタチが定まらず、どの方向にでも無限に伸びていきそうな危うさやドキドキが、いいバンドのたいていファーストやセカンドにはある。NUMBER GIRLもアルバムの数ではないが、向井さんにとってファーストやセカンドみたいなものじゃないかと勝手に思って見ていて、『その頃』にしか憑依されない化け物を背負って表現がなされていて、毎回みとれてしまうのです。